国際和文化交流(2016-ハノイ訪越)

国際交流基金・助成金のご支援により、当会主催でハノイにて国際和文化交流会をおこないました。

▼実施期間

2016年4月8日~12日

▼訪問先

ハノイ貿易大学
ハノイ国家大学
ハノイ社会-人文大学
ハノイ実験中学校

各校に日本語学科や専攻があり、日本語が学ばれています。
今回は実験中学校から招聘状をいただき、同校の日本語教師Nga先生のご尽力により、大学3校、中学校1校の計4校と国際和文化交流会を開催させていただきました。

▼交流会参加人数

貿易大学:90名
国家大学:100名
社会-人文大学:80名
実験中学校:400名(校庭)、50名(教室)

▼訪越メンバー

NPO法人日本子ども文化学会副理事長:中島進
NPO法人日本子ども文化学会理事:吉田菜穂子
江戸紙切り:三遊亭絵馬
茶道:宮寺陽子
民謡・端唄:ミカド流家元代理・ミカド香奈子
尺八・ピアノ・歌手:松村湧太
ピアノ・エレクトーン:佐々木聖也
舞踊:稲木きよ子(当会会長)
太鼓:稲木聖子(当会理事)
企画、運営、事務局:小林誠二(当会専務理事)

▼訪問内容

○演目
・ 長唄「鶴亀」三味線・唄・ミカド香奈子、太鼓・稲木聖子、舞踊・稲木きよ子
・「神楽面」CD、舞踊:宮寺陽子
・和楽器とピアノの演奏
尺八独奏、尺八、篠笛二重奏、尺八・篠笛・ピアノ三重奏
尺八:松村湧太、ピアノ:佐々木聖也、篠笛:ミカド香奈子
・カジュアル茶道:全員
・江戸紙切り:三遊亭絵馬
・折紙:講師・中島進、助手・吉田菜穂子

長唄「鶴亀」は厳かな格式高いご祝儀舞踊です。主にお正月、結婚式などのおめでたい席の歌舞音曲です。
「神楽面」は3つのお面を使い分け踊ります。邦楽は現代の日本人にも伝わり難い歌詞が多いのでお面で伝わる曲を選びました。
カジュアル茶道は大勢がお菓子を食べてお抹茶を点てて飲むことを目的としました。
傷みやすい和菓子をハノイに持ち込めないため、予算内でのお菓子選びに苦労しました。
計270名の生徒にお抹茶を提供し、各校20名ずつ計80名という多くの人数に茶道を体験していただけました。
3名の演奏家は実に素晴らしく、尺八と篠笛の静かな美しい二重奏に会場は静まり返り、和楽器と西洋楽器の二重、三重奏では幅広いジャンルの曲に全員が魅了されておりました。
※当会会長の稲木が考案した尺八と篠笛の二重奏は過去に例がなく、国内でもご評価いただいています。
江戸紙切りは、古典的な作品からドラえもん、ピカチュウまで、ユーモラスな絵馬師匠のトークを交えての笑い歓声にあふれていました。作品は希望した生徒にプレゼントされました。絵馬師匠の「欲しい人」の声に全員が挙手するので絵馬師匠は嬉しい悲鳴を上げていました。
折紙は世界中に折紙指導に行っている中島進講師と吉田菜穂子助手を中心におこないました。真剣な表情で折紙をしている学生たちでしたが、完成すると嬉しそうに写真を撮り合っていました。言葉がわからなくても交流し合える折紙の楽しさを改めて感じました。
和服への感動が大きかったようで、記念撮影を求められることが多く、学生に囲まれて動けないほどの人気ぶりでした。

○貿易大学

2016年4月9日10:30~12:30
※開始30分遅れ、終了1時間延長。
壁一面に「舞音の守」のロゴが入った大きな垂れ幕を掲示されており、記念品として創立50周年記念バッジ、コースターセット、創立記念の本をいただきました。また、学食をご馳走になり現地の生徒の食事を体験させていただきました。

○国家大学

2016年4月9日15:00~17:00
※大好評につき40分延長17時40分終了。
私たちの到着を待ちかねたように、門前にお手伝いの生徒が立ち並び、荷物を持ったり、会場の準備などを細やかに行ってくださったり、大変協力的な雰囲気でした。
会場のテーブルにはベトナムで縁起の良いとられるガーベラの盛花がたくさん並べられ、ステージのスクリーンにはプロジェクターで「舞音の守」のロゴが写し出されており、歓迎の気持ちが感じられました。

○実験中学校

2016年4月11日8:30~10:30
試験中の9年生を除いた全生徒との交流をご希望とのことで、野外で朝礼に参加させていただきました。400名の生徒を観客にした野外コンサートのような交流会となりました。校長先生とNga先生の計らいで、日本語クラスの成績上位者への表彰とご褒美を手渡す大役を稲木にご指名いただき、貴重な体験となりました。

○社会-人文大学

2016年4月11日15:00~17:00
※先方の都合により40分短縮し、舞踊2曲を省き、演奏、紙切りを省略、折紙は説明と作品プレゼントのみに変更
生徒のみなさまが積極的に助けてくださり、重い機材や道具などを運んでくださいました。
反応がとても良く、紙切り、折紙、桜の造花などのプレゼント時には大変な賑わいとなり、Vo先生から会長・稲木に大きな花束贈呈がありました。学校側の事情により短縮された時間の中でも、楽しいひと時を共有させていただきました。
また、この企画をオンラインメディアにご掲載いただきました。

▼学び・改善点

・学校毎に設備が異なり、また会場の下見ができないということで、スタッフ一同入念な準備をして臨んだことで、プログラムを滞りなく進めることができました。
・楽屋、幕がないので、準備の様子が全て生徒に見えてしまい、演出として改善の余地を感じました。
・備品の運び込み作業が予想以上の負担でした。(マイク、ピンマイク、スピーカーの準備、変圧器購入、カジュアル茶道のミネラルウオーター、電気ポット、ボール、バケツ、抹茶茶碗、茶筅、茶杓、お茶、お菓子など。)

▼感想・まとめ

熱烈な歓迎と次回の交流会のご要望に、スタッフ一同感動し、次回を楽しみに帰国しました。また、スタッフのまた行きたいとの声に会長の私自身も励まされました。
また、ベトナムでは日本の文化というとアニメや漫画などのサブカルチャーに触れる機会が多いものの伝統文化についてはほとんど知られていないとのことで、このようにさまざまな伝統文化を一挙に見ることができて感動し、生徒の日本語科目の学習意欲と成績が向上したとのお声をいただきました。

生徒や職員のみなさまとの交流を通じて心からの笑顔を見ることができ、このような活動はこちらが一方的に支援を押し付けるものではなく、双方が喜びと感動を分かち合い、心を通わせ親しむものだと感じました。私どもの小さな活動が世界平和に繋がりますようにと心から願います。
次回はNPO法人日本子ども文化学会さまに協力する形で、今年の11月22日から27日の日程でハノイ、フエ、ダナンに国際和文化交流会を予定しており、来年11月8日はハノイ国家大学からのご依頼で日本語学科設立25周年記念に合わせて国際和文化交流会を予定しております。

NPO法人舞音の守ユネスコクラブ会長 稲木きよ子

▼活動の様子

※画像クリックで拡大してご覧いただけます。

貿易大学の様子

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国家大学の様子

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実験中学校の様子

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社会―人文大学の様子

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